人生の中で起こりえる様々なトラブル。身体的な被害はなくとも不安を感じさせ、安心した生活を送らせなくする嫌がらせもその一つです。
今回は、犯人からの逆恨みで執拗な嫌がらせを受けたある高校教師の男性の調査事例についてご紹介します。
※こちらの記事は実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。
今回の依頼者Eさんは定年を間近に控えた高校教師です。高校教師一筋の人生でこれまで多くの教え子を送り出してきました。
そんなある日、Eさんの身の回りで不審な出来事が起きました。最初に気づいたのは、新聞を取ろうと郵便受けを見に行った時の事だそうです。
なんと昨日の夜までそこにあったはずの郵便受けがなくなっていたのです。
他には目立った異常がなかったため、Eさんはふざけた事をするやつもいるものだとその日は新聞をあきらめて出勤しました。
しかし、それからというもの夜中にインターホンを鳴らされる、窓ガラスに小石を投げつけられる等、Eさんの周囲で不審な出来事が頻発するようになったのです。
注意書きの紙などを貼る等簡単な対策はしましたが、その内おさまるだろうと思っていたEさん。しかし嫌がらせはおさまる所か段々と頻度も増えていき悪化していったのです。
度重なる嫌がらせに我慢できなくなったEさんは一連の嫌がらせを警察に通報しましたがそこまで重大な事件ではないためかパトロールを増やしてくれる程度で積極的に捜査をしてくれる気配はありませんでした。このままでは埒があかないと考えたEさんは犯人を特定し嫌がらせの証拠をつかむため探偵に調査を依頼したのです。
Eさんからのご依頼を受けた私たちは犯行が行われていると思われる夜間に張り込みを行いました。すると調査開始から数日後、夜中に怪しい人物がEさん宅周辺に現れ、なんと大型のエアガンを取り出し、Eさん宅の窓ガラスに向けて発砲したのです。そこまで威力がなかったのか幸いガラスは割れませんでしたが、発砲後犯人はすぐに逃走したため私たちも急いで尾行を開始しました。
その結果、犯人はEさん宅からそれほど離れていないある町に住む独身の男だと判明しました。犯人の顔や情報、その後も行われた嫌がらせの証拠を複数押さえる事で最終的に警察を動かすことができました。
撮影された男の顔と名前を知ったEさんによると犯人の正体は、20年近く前にEさんが担任をしていたクラスの生徒Aでした。しかしEさんは嫌がらせをされるような心あたりはないようでした。
後日Aが警察に説明した犯行動機ですが、なんでも当時高校三年生だったAはEさんとの面談で「X大学に行きたい」と相談。当時EさんはAがX大学を目指す事は否定せず、ただAの成績では難しい事を指摘し一段ランクの低いY大学も同時に勧めました。Aは実際にY大学を受験し、見事合格したそうです。
ところが、大学入学以降のAの人生はうまくいかず、現在は無職の状態。
やがてAは「あの時Y大学なんかに進学したからこんなことになった、X大学に進んでいればもっといい会社に就職出来て人生がうまく行っていたはず。Eが俺の人生を狂わせた。」とめちゃくちゃな理屈でEさんを逆恨みし犯行に及んだそうです。
Eさんは「教え子とはいえ、理解に苦しみます」と嫌がらせを受けた怒りはありましたが、同時に二十年ぶりのかつての教え子との再会がこのような形であった事も残念に感じておられた様子でした。今後はこれまでの被害についてAと同居する両親に賠償を請求するなど話を進められていくそうです。
私たちは人生の中でいつ・どこで・誰の恨みを買うかわかりません。今回の事例のように長い年数が経過してから、自分勝手な理由で報復を行う人物いるのです。
こういった犯人たちから身を守るためには警察を動いてもらう事が重要です。
そして、その警察に動いてもらうためには確実な嫌がらせの証拠を押さえる事が必要なのです。 あなたがもし嫌がらせにお困りなら確実な証拠を手に入れるため、問題を解決するためにシークレットジャパン兵庫神戸本部にぜひご相談下さい。
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