つきまといや待ち伏せを行い、被害者に不安と恐怖を与えるストーカー行為。
そんなストーカー行為ですが犯人が一人で主犯格ではなく、共犯者がいて複数名によるストーカー行為を仕掛けているケースもある事はご存じでしょうか。
今回はそんな実際にあったある集団ストーカーの事例をご紹介したいと思います。
※こちらの記事は実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。
ある50代の男性がストーカー規制法違反の容疑で書類送検されました。
容疑の内容は知人の男性Aから依頼され、ある女性を職場の近くから4回にわたり見張ったというものです。
この男性Aには今回の事件より以前に被害女性に対するストーカー行為の禁止命令が出されていました。そして今年1月には禁止命令に違反して女性へのストーカー行為を繰り返したとして逮捕され、その後起訴されています。この書類送検された50代男性の存在は、Aの捜査の過程で浮上したのです。
このAこそがストーカー行為の主犯格であり、書類送検された男性は共犯者だったのです。警察は共犯者の男が、主犯格の男Aに禁止命令が出されているのを知った上で依頼を受けたと見ており、共謀したストーカー行為だと判断しています。
ストーカーが単独犯ではなく、2人組というだけでも恐ろしい話ですが今回の事件はさらに闇が深い可能性があります。そもそも、共犯者がいるとわかったのはAのスマートフォンの捜査からだったのですが、その過程で被告に被害女性の職場や車の写真を送るなどしていた知人の男女「6人」が浮上し、その中で共犯者の男が逮捕されたのです。
つまり、書類送検された男性が6人のうちの1人なのであればストーカーの共犯者がまだ5人もいることになります。送った写真の内容や回数、禁止命令が出ていたことを知っていたのかどうかの有無の確認などはありますが、今後の捜査の展開次第では残りの5人も逮捕・書類送検されるかもしれません。
まだ、なぜここまでの仲間を集めることができたのか、6人がなぜ主犯格の男に協力してしまったのかは不明です。しかし、いずれにしても最大7名にもなる「ストーカー軍団」に狙われていた可能性があり、被害者にとっては恐怖以外の何物でもありません。
こういったストーカーが複数名いるケースでは厄介な点が色々とあります。まず、ご紹介した事例のように主犯格のストーカーに逮捕・禁止命令が出されてもストーカー行為が継続されてしまうこと、複数名が入れ替わり立ち替わりストーカー行為を行うことで、犯人の特定やストーカー行為の有無の判断が難しくなるといった点です。
そして後者のような問題の対応は簡単ではありません。「誰かにつきまとわれている気がするけど、毎回相手が違うような……」「振り切ったはずなのに、絶対にいないはずの場所やタイミングで尾行されている」といった出来事があった時はストーカーが複数いる可能性を疑う必要があります。警察に相談する事はもちろん、犯人を突き止めるために探偵にも調査を依頼してみてください。
元カレかも、店に来るあの人がよく自分を見ていたし犯人かもしれないと思っても、実際にストーカー調査を行うと「犯人が予想と違っていた」というケースも珍しくありません。今回のご紹介した「実は犯人は単独犯ではなく、他にストーカー行為をする共犯者がいた」というケースもその亜種といえるでしょう。
単独犯でのストーカー行為でも被害者が受ける不安や恐怖は計り知れないものです。
いつ、どこで、誰に見られているか分からない状況は心身に負担を与え、日々の生活にも影響が出てくるでしょう。そのような問題を解決するためにも、誰が何のためにしているのか正確な調査を行い知る事が大切です。
ストーカー被害にお悩みの際はシークレットジャパン兵庫神戸本部にご相談ください。 ストーカーのいない安心した生活のために共に行動致しましょう。
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