不倫調査をする際に素性に関する事や行動パターンなど対象者についての情報は重要な物です。
しかし、より大切なのは依頼者が協力して調査をしている事が対象者にバレてしまわない様にする事なのです。
今回は不倫調査の現場に依頼者が出てきてしまい調査が失敗してしまった事例についてお話したいと思います。
※こちらは実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。
今回行われていた調査なのですが、対象者は依頼者の夫で相談内容から推測すると不倫はほぼ間違いないといったものでした。
調査開始から数日後、旦那さんは予想通り不倫相手と見られる女性と接触し、2人でレストランに入り食事をしていました。それまでの調査でもデートしている様子は確認出来ており、そのまま調査を続けていれば2人がホテルに入る瞬間を撮影出来た可能性が高かったと思います。
しかし、2人がレストランから出て少し歩いた時に目の前で想定外の事態が起きたのです。
「やっぱり浮気していたのね!!」と飛び出してきた依頼者が旦那さんに掴みかかりながら叫んだのです。
そんな事態に驚きましたが、出て行って止めるわけにもいかずそのまま人混みに紛れ調査を継続せざるをえませんでした。
依頼者と旦那さんは取っ組み合いになり街中で言い合いになる修羅場に発展。旦那さんは「お前は帰れ!」とオロオロしている不倫相手に指示を出し、不倫相手は逃げるように去っていきました。
誰かが通報したのか少しして警察官が現場に到着。事情を聞いた後、「人の迷惑にならないところで話し合ってください」と忠告して立ち去りました。その後、旦那さんは依頼者に連れられて自宅に戻って行かれました。
調査の結果ですが、言うまでもなく失敗に終わりました。
旦那さんは相手の女性について「彼女は友人で相談に乗っていただけ、間違っても不倫などしていない」と主張したそうです。実際、旦那さんと不倫相手は何度も会っていて、たまたま近くで聞くことが出来た会話でも不倫関係である可能性は高かったのですが、デート中に腕を組んだり抱き合ったりする場面はなく、1番重要なホテルに入る様子の写真や動画などが撮影出来なかったのです。それまでに押さえた証拠だけでは依頼者の希望に沿うような不貞行為の立証は難しい状態でした。
後日、依頼者にあの行動について聞いたところ、「ついやってしまった。どうしても自分で不倫の現場を押さえたかった」とのこと。事前にそういった事はしないようにと打ち合わせに時に説明していたのですが……。こうなってしまった以上、2人は当面接触しないだろうと思われたので、調査はここで一旦終了となりました。
その後も時間を置いて何度か再調査は行ったのですが、結果はすべてシロでした。
おそらく、不倫相手との関係を解消したのでしょう。
結果としておそらく不倫をやめさせる事は出来たのですが、追加の調査を何度も行った上に多額の調査費用がかかってしまっただけで、証拠がなく慰謝料も請求出来ないという結果に終わってしまいました。
それに、万が一ほとぼりが冷めた頃に旦那さんがまた不倫をした時には相当警戒して証拠を押さえる事が難しくなる可能性が高くなったのです。
調査というものは、訓練と経験を積んだ探偵だからこそ出来る事なのです。
そして、依頼者が現場に出てきてしまうなどの不適切な行動を取ると、結果として調査が失敗してしまったり、事態が悪化したりすることになります
そのため、調査の際には依頼者は探偵を信頼し、私たちも信頼を得られるように十分な説明やフォローを行う事で双方の関係をしっかりと構築する事が大切です。 私たちシークレットジャパン兵庫神戸本部も依頼者としっかりと信頼関係を築き、問題解決にご協力させていただきますので、お困りの事がありましたらご相談下さい。
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