未成年の犯罪～事実を知り動く事の大切さ～

ここ数年、未成年者のよる犯罪は低年齢化が進んでおり、中・高校生による犯罪が増加してきています。

男女を問わず刑事事件として扱われる様な違法行為が増加えており、女子中学生や女子高生の性風俗店関係へのアルバイトや売春行為の増加も問題となっています。

同年代の娘さんを持つ親にとって頭の痛いことばかりかも知れません。

こういった犯罪の増加の原因にはＳＮＳなどのネットの充実などがその一つとして挙げられます。

スマートフォンにしろ、パソコンにしろ、親の知らない所で見知らぬ人との交友関係が盛んに行われるよう変化、また様々な情報が拡散されている事もあり、このような状況から犯罪への加担や、罪の意識への影響も変化してきているのです。

もし未成年の子供が犯罪に加担しその事が発覚した場合、本人だけではなくその周囲にも多大な影響を及ぼします。

親の責任問題も出てくるでしょう、しかしインターネットが普及している現代では問題はそれだけではおさまりません。

事実や単なる憶測を問わず、ネット社会においては多くの情報が拡散されてしまいます。

誹謗中傷が多くなるだけではなく対象となる未成年の名前、住所、通っている学校などの個人情報が晒され、時にはその家族についての情報も拡散される事で本人にとってもその家族にとっても生活や将来を一変させてしまうような事態に発展する可能性があるのです。

このような結果にならないためにも、自分の子どもへ目を向け、何をしているのかを知る事はとても大切な事なのです。もしあなたが子どもに対して気になる事があるならば素行調査を考えてみるのも一つの手です。

もし調査の結果、何か犯罪に加担していた事実が掴めたら出来るだけ早く対処しなければなりません

実際にあった、事前に対処出来たため犯罪に巻き込まれずに済んだ事例についていくつかご紹介していきたいと思います。

※こちらの記事は実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。

①　風俗店でのアルバイトとその後の転機

ある地方都市に住む高校生の娘さんが、家計の助けにと、密かに風俗関係のお店でアルバイトをしていたことが発覚しました。発端は、娘の行動に不審感を抱いた母親がこっそり彼女を尾行したことからでした。母親は娘が入店する店が風俗店であることを確認し、すぐに店から連れ戻しました。

娘さんは家族の説得により早々に退店しました。数ヶ月後、その風俗店が警察により捜索を受け、店の経営者や従業員だけでなく、娘さん以外のアルバイトしていた女子学生も警察に保護される事態となったのです。結果として、その女子学生は風俗店でのアルバイトが学校にも知られることとなり、同級生や近所にも噂が広まりました。

この事実が広まると学校生活を続けることが難しくなり、彼女は最終的に転校を余儀なくされ、家族も地元での生活に耐えられず、遠く離れた地域に転居することにしました。

難を逃れた娘さんはそこで働いていた事が表沙汰になることはなく、無事に高校を卒業後大学に進学し、今では充実した学生生活を送っています

②　非行グループからの脱退と再生

ある男子高校生が非行グループに加わり、集団での万引きや窃盗を繰り返していました。

学校生活では目立たない存在だった彼ですが、両親は次第に彼の行動に異変を感じ始めました。深夜に外出することが増え、お金の出入りも不自然に多くなっていたからです。

不審に思ったご両親は探偵に依頼し、息子さんの行動を調査しました。その結果、非行グループに加わり犯罪行為に手を染めていることが判明したのです。

ご両親はショックを受けましたが、彼の将来を案じ、真摯に向き合う事を決意、家族会議を開き真剣に話し合いを重ねた結果、彼は非行グループから脱退する決意を固めました。

その後、ご両親は学校や警察に相談しながら、彼を更生させるための支援を受けました。息子さんはその後、再び問題を起こすようなことはなく学校生活を続け無事に高校を卒業。現在は専門学校に通い、将来の目標に向かって努力されているそうです。

彼が所属していたグループは後に逮捕されており、もしそのまま加担していれば彼の人生に大きな影響を与えていたでしょう。

これらの事例は未成年の非行や犯罪がどれほど人生影響を与えるか、家族の支え・介入が、彼らの更生のためにいかに大切であるかを示してくれています。

事実が発覚した時、その後の対応が彼らの人生に大きく影響する事を私たちは忘れてはなりません。

子どもの状況を把握しておく事は親としての責任のひとつです。