不快な思いをさせられるいやがらせ行為。壁への落書き、ポストへのいたずら、手紙などで対象者についての嘘の情報を広める等々、実に様々な手口があります。
そんな中から、今回はドアの鍵穴を繰り返し塞ぐいやがらせをされたため、犯人を特定するために探偵に調査を依頼した事例をご紹介したいと思います。
※こちらの記事は実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。
依頼者の女性Oさんご夫妻は大学生の娘さんと3人で暮らしています。Oさんご夫婦は共働きのため日中は家を留守にしていて、戸締りは最後に家を出るOさんの役割となっています。
そんなある日、Oさんがいつものように戸締りをしようとすると鍵が入らなかったのです。不思議に思いながら確認してみると、なんと鍵穴には接着剤のようなものが流し込まれていました。そのまま鍵をかけないで家を空けるわけにもいかず、Oさんは会社へ理由と共に遅刻する連絡を入れた後、鍵屋さんを呼んで鍵のシリンダーを交換してもらいました。
これだけであればタチの悪いいたずらで済まされたでしょうが、同じ嫌がらせがその後も繰り返されたのです。
こんな事を何度もされていては安心して仕事や生活が出来ませんし、鍵の修理費用も馬鹿になりません。ご近所さんに聞いて回りましたが同じようないやがらせを受けている家はなく、犯人は明らかにOさん宅を標的にしている事がわかります。そこでOさんは警察に被害届を出し、玄関にも防犯カメラを設置することにしました。
すると夜中に誰かが鍵穴に何かを流し込んでいる様子を撮影する事に成功しました。
しかし、用心深い人物なのか犯人は顔どころか全身をしっかりと隠しており、服装も地味なものであったため、体格からおそらく男性ではないかという事ぐらいしかわかりませんでした。
これでは警察に任せていても時間がかかるかもしれないし、自力で犯人を特定するのも不可能だろうとOさんは判断。早期解決の為に探偵に依頼して犯人の素性を確かめる事に決めたのです。
防犯カメラを設置してから犯人は2回出現していたのですが、どちらも午前1時頃だったので、また同じような時間帯に現れると踏んで張り込んでいたところ予想が的中。犯人は午前1時10分頃に原付バイクに乗って現れ、犯行を終えた後再びバイクで走り去りました。
この時の尾行により犯人が20代のフリーターをしている男性であると素性の特定する事に成功しました。後日、Oさんご夫妻に写真を確認してもらいましたが犯人とは面識がないようでした。もしかしてと思い娘さんにも聞いてみた所、何と犯人は娘さんの元彼だったのです。なんでも3ヶ月ほど前に大喧嘩の末別れたらしく、おそらく娘さんへの逆恨みか執着心からいやがらせを始めたのでしょう。
もしかすると鍵をかけられなくして家に忍び込むつもりだったのかもしれません。
こうなってくると単なるいやがらせではなくストーカー問題に発展する可能性もあります。Oさんご夫妻は娘さんを伴い改めて証拠と共に警察に相談されたそうですので、速やかに問題が解決されることを願います。
今回ご紹介した事例のような鍵穴に異物を入れ使えなくするといった事はよくあるいやがらせの手口の一つです。もし鍵をかけられなくなってしまえば単に修理・交換の費用がかかってしまうだけではなく、防犯的にもおおきな問題が出てきます。最初は軽いイタズラのような事でも放置しておくとエスカレートしていき、より被害が大きくなる可能性もあります。
ご紹介した事例のような行為は立派な器物損壊にあたるので、何かあれば単なるいたずらだとは考えずに早めにしっかりとした対応をすることをオススメします。 被害を防ぐためにも犯人の素性の特定などご協力が必要な事がありましたらシークレットジャパン兵庫神戸本部にぜひご相談下さい。
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