被害者にとって心身ともに大きなストレスとなり疲弊し、時にはトラウマになるストーカー被害は後を絶ちません。
私たち探偵にはそんなストーカーに対するお悩みを抱えた依頼者からの相談も少なくありません。
今回はある女性からに依頼を受け行った調査の結果、ストーカーの正体が意外な人物だった事例についてご紹介したいと思います。
※こちらの記事は実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。
今回の依頼者はある商社で働く20代会社員女性のOさん。
Oさんは地元の大学を卒業後、ある商社に就職し通勤のために一人暮らしを始めました。
そんな彼女がストーカーによる被害に悩まされ始めたのは1年ほど前の事でした。
ある日、自宅にかかってきた1本の非通知電話。基本的にOさんは誰がかけてきているかもわからない非通知の電話は取らないし、かけなおさないようにしていたのですが、その日留守番電話のメッセージに男性の声で「家にいるのはわかっているよ、居留守をしているのか」と入っていたそうです。それからも何度も彼女の帰宅を見計らうように電話がかかってくるようになり、内容も家にいるのはわかっているぞといったものだけではなくなり、卑猥なメッセージを残すようにもなりました。恐怖を感じたOさんは応急処置として電話のコードを抜いておきました。
しかしその行動がストーカーを刺激したのか次は郵便受けにOさんへの告白や卑猥な内容が書かれた手紙が入るようになりました。
同時に、その頃から帰宅中何者かにつけられている気配も感じるようになったそうです。 エスカレートしていくストーカー行為に悩まされ疲弊していったOさんはその様子を見て心配してくれた同僚の男性に相談しました。協力するよと言ってくれた彼はOさんが帰宅する時にマンションの下まで送り届けてくれるようになったのです。それが功を奏したのか男性が付き添いはじめてくれた日からつきまといはなくなり、手紙も届かなくなりました。 同僚に「ありがとう。もうストーカーもなくなったみたいだから付き添いはしてもらわなくても大丈夫」とお礼を告げると、一人になれば再開するかもしれないし、心配だからまだしばらくの間は家まで送るよと言ってくれたのです。
しかし、いつまでも彼の好意に甘えるわけにはいかないし、毎回一緒に帰っているOさんと男性を見て社内では二人が付き合っているという噂も立ち始めている事もあり、少々居心地が悪くなっていた部分もあるのでOさんは男性の申し出を断ったそうです。
しかし、男性が懸念していたように一人で帰宅するになってから間もなくストーカー行為が再開されるようになったのです。手紙の内容も「なんで俺の気持ちがわからない」などといった怒りに満ちた文面も多くなり、留守番電話にも同じような内容のメッセージが何度も残されるようになりました。
度重なるストーカー行為に身の危険を感じた彼女はストーカー対策について検索し見つけた探偵に相談。そして今回の調査がスタートしたのです。
ストーカー行為は身近な人物が犯人の場合もあるので、他人に口外しない事を助言、Oさんとわかっている限りの情報を共有し問題解決のために調査を開始しました。
そして調査開始1週間ほどで犯人が判明したのですが、なんと犯人は彼女が相談していた同僚の男性だったのです。なんと彼女はストーカー本人に相談をしていたのです。
Oさんは探偵が作成した調査報告書を持って警察、会社へと報告し、警察署にて犯人である同僚と会社の上司を交え話し合い、今後はOさんには近づかないという誓約書を書かせました。
その後、犯人は会社を辞め、Oさんも程なく退職、実家に帰り近くの会社に再就職したそうです。被害を受けた心の傷や恐怖心はまだ完全にはぬぐえていませんが、現在は新たな生活にむけ頑張っておられるそうです。
ストーカーになる人物としては元パートナーやSNSを通して知り合った人など様々なケースがありますが、今回のように普段からよく会うような身近な人物が犯人といったことも少なくないのです。 ストーカー対策を誤ったり怠ったりしてしまうと取り返しのつかないことになるケースもあります。
もしあなたがストーカーに悩まされているなら、手遅れになる前にシークレットジャパン兵庫神戸本部にご相談ください。相談する事が解決に繋がる第一歩となるのですから。
コメント