企業の採用活動。優秀な人材を確保は会社にとっても利益となる大事な事のひとつでしょう。
今回はとある会社の最終面接まで残ったある若者を会長が大変気に入って採用しようと言い出したものの、不安に思った社長が探偵に調査を依頼した事例についてご紹介したいと思います。
※こちらの記事は実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。
今回の依頼者Iさんの経営する会社では、今年数名の新入社員を採用する事になりました。ところが、その選考をめぐって一悶着あったのです。
現在は会長であるお父様から会社を引き継ぎ、日々会社のために奮闘しているIさん。
将来共に会社を盛り上げてくれる若者を見つけるために社長であるIさんももちろん面接の場に参加していました。
そんな中最終面接まで残ったAという青年が今回の問題の発端でした。
最終面接まで残ったAはそれまでの選考でも何度かそのような様子がみられたのですが、かなりのビッグマウスで『自分がこの会社を大きくする』とか、『常識にとらわれない発想で売上を伸ばす、自信はあります』等々他にも自信過剰ではないかと言えるような主張を度々していたのです。自己アピールにしても少々やりすぎではないのか、何かと不安定な昨今、堅実なやり方で業績を伸ばしてきたIさんにとってAの印象はあまり良いものではなく、勿論その他の項目を考慮しても採用すべきではないと考えました。最終面接に参加した他の役員や管理職もAは不採用という意見で一旦まとまったそうです。
ところが、そんなAに一人だけ太鼓判を押す人物がいました。それはIさんの父親でもある会長でした。会長はすでに第一線は退いているのですが、なぜか今年の最終面接には「出させろ」と要求、そしてAを気に入ってしまい「あいつを採用しろ」と言ってきたそうです。
会長であるお父様は良く言えば豪放、悪く言えば勢いを重視するタイプでありAについても「若者はあれくらいでちょうどいい」と言われていたそうです。
しばしば意見が合わない事もあるIさんとお父様ですが、一応は代表権のある会長であり、しかも自身の父親ということもあって今回も意見を無視する事は出来ませんでしたが、Iさんはどうしても不安が拭えなかったのです。
もちろん会社を軌道に乗せ大きくしてきた事や経験などお父様に対しては敬意を持っています。しかし時代に合わなくなってきている部分も当然あり、お父様自身も社長を退く時は『後はお前に任せた』と言っていたのに何かあるたびに口を出してくることに対してIさんも納得出来ない部分がありました。
そこでIさんはAの素行調査をしようと決められたそうです。もし何か問題があれば採用を見送るべきであるし、会長としてもお父様の影響力を削ぐことにもつながると考えたのです。
Aの学歴や大学時代の活動内容などは他の採用予定者に比べても遜色なく、ビッグマウスさえなければ普通に採用も検討していたそうです。もし調査の結果目立った問題がなければ大人しくAを採用するつもりでいたそうです。
Iさんからの依頼を受け調査を開始。そして調査中にAの口からは様々な発言が飛び出していたのです。ある日、Aは大学の友人たちと居酒屋で飲んでいたのですが、その中でIさんの会社についても話しており、何でも自分なら間違いなく内定は出るだろう、しかしIさんの会社に入るのは本意ではない、本命に落ちたら仕方なく入ってやるがあんなしょうもない会社は自分にはふさわしくないから入社しても三年程経ったら転職する等々、暴言の数々に一緒にいた友人たちも苦笑するばかりな様子だったそうです。
Aが面接で言っていた事は全く本気ではなかったのです。その上、自分の力をやたらと高く見積もっており、ビッグマウスを通り越して単なる思い上がりになっていました。
Iさんやはりそうだったかと呆れる共に会長にも調査の結果を報告。会長は黙って話を聞いた後、Aの採用を見送る事を承諾したそうです。 自分に自信を持ち、大きな目標を持つのはとても素晴らしい事です。しかし世の中には、自身の実力を過信し大した根拠もないのに身の丈に合わない目標を掲げる人がいるのも否定出来ません。共に頑張る大事な仲間となるのですから、その相手がどのような人物か知る事はとても重要です。
私たち探偵は対象が一体どういった人物なのかを調べる素行調査も行っています。もしあなたが調べたい人物がいるならばシークレットジャパン兵庫神戸本部にぜひご相談下さい。
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