日々仕事を頑張っていても、時には病気や家庭の事情など様々な理由で休職する場合もあるでしょう。
そんな状況に陥った時、収入面などで従業員の方たちを守るために会社によって色々な手当などもあると思います。
しかし、中にはこういった制度を悪用する人たちもいます。
今回は休職中の従業員が隠れてアルバイトをしているという告発を受けた経営者が素行調査を依頼した事例についてご紹介します。
※こちらの記事は実際の事例に基づいて構成しておりますが、プライバシー保護・個人情報保護のため脚色を加えております。
経営者Tさんの会社には現在鬱病で休職している従業員Yさんがいます。Yさんが休職し始めてから半年以上になりますが鬱病は治療に時間がかかるものだし「仕方がない」とTさんは受け入れていました。
しかし、ある日そのYさんについて匿名の告発があったのです。
その内容はYさんが休職中にも関わらずある工場でアルバイトをしているというものでした。もし事実であれば会社に対して嘘をついているという問題だけに留まりません。
なぜならYさんは傷病手当を受給しているのでアルバイトなどで給与収入を得ているなら不正受給になってしまうからです。
投書にはアルバイト先とされる工場の名前とYさんを撮影したと思われる写真も添付されていました。しかし、送られてきた画像が不鮮明であった事や荷物を運んでいる様子を撮影しただけであったのでYさんがアルバイトをしていると断定出来る証拠にはなりません。
このまま放置していれば次年度の税金額等から証拠となるようなものは取れるかもしれません。しかし、最近は役所などのチェックも厳しくなっており、万が一Tさんの会社がグルになって傷病手当を不正受給しているなどと判断されては会社にとって大きなダメージとなるので、可能な限り早く解決しなければならないのです。
とはいえ、アルバイト先がもしYさんと共謀していれば隠蔽工作をする可能性もあるため、直接問い合わせるわけにもいきません。そこでTさんは探偵にYさんの素行調査を依頼することにされたのです。
調査開始日の朝、私たちはYさん宅周辺で張り込みを開始。1時間程するとYさんが外出したため尾行を開始しました。するとYさんは告発にあった工場を訪れ作業を開始したのです。その日以降も工場に訪れており、週4日ほどは働いているようでためアルバイトとして雇用されているのはほぼ間違いないでしょう。
また作業中の様子もアルバイト先にうまく馴染んでいるようで休憩中に他の従業員の方たちと談笑していたり、仕事終わりには一緒に飲みに行ったりする事もありました。
そんな様子を見ていると少なくとも「働けない状態」でないのは明らかであり、休職理由としていた鬱病の事実自体を疑う必要がありそうでした。
調査報告を受けたTさんは「病気についてもかなり疑わしいですがその真偽はともかく、休職中にもかかわらずアルバイトをして不正受給をしている事は確定なのでYからしっかりと事情聴取をした上で厳正に対処していきます」と怒りの表情を浮かべておられました。
今後Yさんは真実を明らかにされ、不正行為に対する厳しい処分が下されるのではないでしょうか。
会社を休職する人たちの中には病気であると偽り、傷病手当を不正受給するという手口はよく使われます。またそれだけに留まらず、さらには今回ご紹介した事例のように休職中であるにもかかわらず隠れてアルバイトをしているような事すらあるのです。
このような不正行為は決して許されるものではなく、そのまま問題を放置してしまっては場合によって会社も責任を問われ大きな損害を生む可能性もあります。 もし、こういった不審な行動が見られる従業員がいれば問題の早期解決のためにもしっかりと素行調査を行いますのでシークレットジャパン兵庫神戸本部へぜひご相談下さい。
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